時候の挨拶とは
時候の挨拶とは、挨拶状で最初に書く季節を表す言葉を用いた文章です。
拝啓の後ろに付く「○○の候」や、「暑中お見舞い申し上げます」などが時候の挨拶となります。
暑い季節や寒い季節など、相手の健康を気遣う意味もありますので、挨拶状には欠かせない文章です。
文章に使える季節の言葉は時季により変化します。二十四節気毎に使い分けるのが一般的です。
各月ごとの例文をご紹介いたします。挨拶状を出す際のご参考にしてください。
【一月の例文】
初春の候、新春の候、厳寒の侯、厳冬の候、寒冷の候
松の内も過ぎ、寒気ことのほか厳しく感じられます。
年が明け、まだ来ぬ春が待ち遠しく感じられます。
新年早々ではございますが、
寒中お見舞い申し上げます。
【二月の例文】
余寒の侯、立春の候、春寒の候、向春の候、春浅の候
立春とは名ばかりでまだまだ寒い日が続いております
余寒厳しい毎日が続いています
立春を過ぎ、本格的な春の訪れが待たれる頃となりました。
雪深い当地では、立春とはいえ真冬の寒さが続いています。
【三月の例文】
早春の候、春暖の候、浅春の候、春分の候、春色の候
寒さの中に春の気配を感じる頃となりました。
桃の節句を過ぎ、今年の春は例年になく穏やかです。
春分を過ぎ、桜の開花が待たれる頃となりました。
ここのところ冬に戻ったような寒さで、
【四月の例文】
陽春の侯、桜花の候、春暖の候、惜春の候、春日の候
桜の花のたよりが聞かれる頃になりました。
まだ朝夕は寒さがとれず、
春眠暁を覚えずといいますが、
今年も燕が飛来する季節になりました。
【五月の例文】
新緑の侯、薫風の候、立夏の候、晩春の候、若葉の候
新緑の香りがすがすがしい季節になりました。
新緑が目にしみる季節となりました。
五月の空が気持ちよく晴れわたっています。
風薫る季節となりました。
【六月の例文】
初夏の候、梅雨の侯、入梅の候、青葉の候、向暑の候
長雨に紫陽花の花も濡れています。
梅雨だというのにいい天気が続き、
長かった梅雨もあけ、初夏の風が爽やかな季節となりました。
一日の長さがずいぶん長く感じられる頃になりました。
【七月の例文】
盛夏の侯、猛暑の候、大暑の候、炎暑の候、夏祭の候
暑中お見舞い申し上げます。
連日厳しい暑さが続いています。
海山が恋しい季節になりました。
空の青さが真夏の到来を告げています。
【八月の例文】
残暑の侯、秋暑の候、晩夏の候、立秋の候、新涼の候
残暑お見舞い申し上げます
秋まだ遠く、厳しい残暑が続いています。
吹く風に、ゆく夏の気配を感じる頃となりました。
晩夏のみぎり
【九月の例文】
初秋の侯、秋涼の候、涼風の候、秋分の候、秋桜の候
暑さ寒さも彼岸までと申しますが、
秋桜が風に揺れ、朝夕はしのぎやすくなって参りました。
朝の空気に爽秋の気配が感じられる頃となりました。
朝夕はめっきりしのぎやすくなりました。
【十月の例文】
秋冷の侯、菊花の候、錦秋の候、紅葉の候、仲秋の候
菊の花が香る季節となりました。
さわやかな秋晴れの日が続いております。
スポーツの秋、味覚の秋となりました。
いよいよ秋も深まって参りました。
【十一月の例文】
晩秋の侯、向寒の候、落葉の候、深秋の候、季秋の候
朝晩はめっきり寒くなって参りました。
吐く息の白さに、秋の終わりを感じる頃となりました。
庭の紅葉も終わりを告げ、すぐ近くに冬の気配を感じる頃と...
向寒のみぎり
【十二月の例文】
初冬の侯、師走の候、寒冷の候、冬至の候、歳末の候
歳末何かとご多端の折、
師走に入り何かと多忙な日々が続いております。
年の瀬の、寒さの身にしみる季節となりました。
一年で最もあわただしい季節になりました。