仏事(法要)のまめ知識

納骨式

火葬したご遺骨を入れた骨壺を、墓石の下にある「納骨室(のうこつしつ)」に納めることを「納骨(のうこつ)」と言い、納骨に際しておこなう一連の儀式を「納骨式(のうこつしき)」と呼びます。
お墓がない場合は寺院内の納骨堂や、自治体が運営する納骨堂などにご遺骨を納めることをもって納骨とすることもあります。

 

納骨については特に決められた期限などはありません。
新しくお墓を新設する場合など、時間的な理由で四十九日までにお墓を用意できないことも決してめずらしいことではありません。命日から百日目にあたる百箇日法要と併せて納骨式をおこなうこともあります。
いろいろな事情で手配にお時間を必要とされた場合でも、遅くとも一周忌(没日から1年後の年忌法要)までには納骨を済ませるのが望ましいでしょう。

 

骨壺を納め終えたら、宗派によっては「卒塔婆(そとば)」を建てます。
卒塔婆とは、お釈迦様のご遺骨を安置した建造物「Stupa(サンスクリット語でストゥーパ)」を模して作られた木の板に故人の戒名や命日などを書き記したもので、供養のために建てられます。
法要の都度、新しい卒塔婆に取り換えることが望ましいとされているようです。

 

最後にお坊さんが墓前で読経される間に参列者が順に焼香し、お墓に合掌します。すべての参列者が済ませた時点で納骨式が完了となります。